パリブログ

私がアパートをえらぶ理由

私は旅行のとき、ホテルではなくアパートを借りることが多い。
夫と一緒に2年前に訪れたベルリンでは、街の中心でと条件をつけて、
ネットで美術館島近くの貸しアパートを見つけた。
どこにでも歩いて行けるような立地の良さで、
ギャラリーめぐりも夜遊びも楽しめた。
昨年夏に2週間滞在したロンドンでは、大学の学生寮の一室に宿泊。
夏休みで学生たちがいない間に一般に貸しているもので、
寮らしい簡素な個室にキッチン、シャワーは共同。
一人旅だったからこれでじゅうぶん。
さてパリの話。私は旅行関係の仕事もしているので、
パリのホテルのことはけっこう知っているつもり。
リッツなどのラグジュアリーホテルでさえ、格式あるホテルならではの
使い勝手の悪さを愚痴るお客様も多い。
一方で、団体ツアーで泊まるような大型ホテルは、
けっこう治安の悪い地域にあったりする。
そんなウラの部分を知っているから、パリのような都会ではホテルは避けたいと思う。
有名ホテルもいいけれど、パリには見るものがたくさんありすぎて、
部屋で過ごす時間はほとんどないです、実際。
その点アパートならば、買ってきたお惣菜をキッチンであたためたり、
チルドのうどんをゆでたりできる。フレンチばかりでは身体がもちません。
重たいカギを持って木の階段をのぼり、ゴミ捨ての場所や
おいしいパン屋の場所を覚えていくうちに、「私の家」っていう感じになっていく。
たしかにヨーロッパの建物は古くてちょっとした不具合があるけれど、
住めば都、欠点もいとおしく思えるのです。

パリの内側や裏側も見られる

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